1 :◆Y1L4z5aia2 [saga]:2011/04/02(土) 20:57:47.44 ID:W5BBysFv0
絹旗と黒夜の窒素姉妹+保護者一方通行のグダグダとしたお話。
要するに本編の打ち止めの位置に窒素二人、みたいな。
なかなか誰も書いてくれないからもう自分で書くよッ。 【注意事項とかなんか色々】
・登場キャラの性格は基本、原作よりも丸いです。
特に黒夜がかなり丸まってます。暗部行ってないのでスれてないですしサイボーグ化もしてません。
代わりにちょっとヘタレ化してます。
・キャラクター同士の関係を色々とシャッフルした独自設定で展開していく予定です。
・基本台本形式で進めていきます。可能な限り地の文は省いて書くことが目標。
え〜あ〜……まぁ、そんな感じで? やっていけたらいいなぁと思います。
――という訳で黒夜スレのトップバッターは頂いていく!!
3 : ◆Y1L4z5aia2 [saga]:2011/04/02(土) 20:59:53.52 ID:W5BBysFvo
【帰り道】
一方「コンビニ寄ってくぞ」
黒夜「あ、私も行く」
絹旗「えー……」
<ィラッシャーセー
ガコガコガコガコ
ドサドサドサドサ
一方「おい、午後ティー大量に入れまくってンじゃねェ。重てェだろうがボケ」
黒夜「うるせえ、そっちの缶コーヒー減らせモヤシ」
絹旗(アレの身内とは超思われたくありません……)
<アリァッシター
6 : ◆Y1L4z5aia2 [saga]:2011/04/02(土) 21:01:12.50 ID:W5BBysFvo
一方「で? 今日はどっちが飯作ンだ? どっちも作る気ねェンならファミレスで済ませンぞ」
絹旗「あ、わたしわたし! 私が超作りますよ!」
黒夜「えー……」
絹旗「何ですか、その超不満げな表情は」
黒夜「いや……(だって絹旗ちゃんレパートリー少ねんだもん……)」
一方「またお前かァ? 最近ずっとじゃねェか」
絹旗「超欲しいDVDが有りますからね。来月までにポイント溜めまくってるんですよ」
一方「まァ、食えるンなら何でもいいけどよ別に……」
□●△
7 : ◆Y1L4z5aia2 [saga]:2011/04/02(土) 21:02:18.08 ID:W5BBysFvo
【帰宅】
絹旗「ただいまー。というわけでちょっと洗濯物取り込んできます」
一方「あァ。部屋にいるから飯できたら呼べ」スタスタ……バタン
黒夜「絹旗ちゃぁん、今日のご飯なに作んの?」ソファーゴロゴロ
絹旗「超チャーハンです!」ヨッコイセト
黒夜「チャーハン……」
(ここ最近のメニュー:カレー→チキンライス→焼きそば→牛丼→適当に具材ぶっ混んだ野菜炒め)
黒夜「絹旗ちゃんさぁ……そぉいう大味な料理以外も、ちっとは覚えたらぁ?」
絹旗「む。何ですか作ってもらっておきながら、その超失礼な物言いは」
黒夜「いや、絹旗ちゃん作らないなら私が作るし。ぶっちゃけ私のほうが料理上手いし」
絹旗「……ふぅ、洗濯の取り込み超完了です」
黒夜(スルーしやがったし……)
絹旗「ふふふふふ、お手伝いポイント表を埋め尽くす『絹』の文字……。この調子で行けば、来月は大台のお小遣い一万円超えも超夢じゃあ
りません!!」カキカキ
黒夜(あれ、て言うか今さらだけど私のポイントヤバくね? このままじゃ来月の小遣い千円以下じゃね?)
黒夜「……じゃあ、畳むのは私がやっとくかなぁと」イソイソ
絹旗「あ、何ひとの仕事取ってんですか黒夜!」
黒夜「うっさいなぁ、絹旗ちゃんはさっさとご飯作りなよご飯! もうすぐ7時来るっつの!」
絹旗「むぅ……超仕方ありませんね……」
8 : ◆Y1L4z5aia2 [saga]:2011/04/02(土) 21:03:29.03 ID:W5BBysFvo
かつて、学園都市の暗部に『暗闇の五月計画』というプロジェクトがあった。
学園都市最強の超能力者である一方通行の演算パターンを参考に、各能力者の自分だけの現実(パーソナルリアリティ)を最適化、能力者
の性能向上を目指す計画。
――と言えば聞こえは良いが、実際のところは『置き去り』と呼ばれる子供たちに対し、 「一方通行の精神性・演算方法の一部を意図的に
、無理矢理に植え付ける」という、言ってしまえば人体実験であった。
実験によって多くの心が蹂躙され、多くの悲劇が生まれ、多くの子供の人生が奈落の底に沈んだ――筈だったのだが、
絹旗「フッフッフ、見なさいこの超鍋捌き! 如何な重たい中華鍋も、私の『窒素装甲』に掛かれば超赤子のようなものです」ジャッジャッジャッ!
黒夜「(メッチャこぼしてるケドね……)さて、次はお風呂掃除でも……」
絹旗「って、くゥゥろ夜ちゃァァあン!? なァにさっきから人の仕事超横取りしてくれてンですかァァあ!?」ボロボロ
黒夜「いいからテメェは料理に集中しとけやァァあ!! チャーハン零しまくってンじゃねェか絹旗ちゃンよォォォォお!!」
一方「うるッせェぞガキ共、夜に騒いでンじゃねェェェえええ!!!」
実験の大元となった、とある最強の気まぐれによって、子供たちはなんか割と普通に健やかな日々を送っていた。
□●△
9 : ◆Y1L4z5aia2 [sage]:2011/04/02(土) 21:04:51.58 ID:W5BBysFvo
<ゴチソーサマデシター
絹旗「超御粗末さまです」
黒夜「じゃあ、皿洗い――」
絹旗「は私がやりますから、黒夜はゲームでもやってリビングで豚になってりゃいいです」ヒョイ
黒夜「チッ……」
一方「いや、その前にお前らに話がある」
絹旗・黒夜「へ?」
一方「お前らそろそろ学校行け」パサッ
<学校案内パンフレットの束
黒夜「」
絹旗「」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/02(土) 21:06:02.47 ID:xpx5nmpio
なんという俺得スレ
11 : ◆Y1L4z5aia2 [saga]:2011/04/02(土) 21:06:58.20 ID:W5BBysFvo
黒夜「……絹旗ちゃぁん、今日はお皿洗い一緒にやろー」キャッキャ
絹旗「もー、しょうがないですねー黒夜はー」ウフフ
一方「待て」ガシッ
絹旗・黒夜「ぐぇっ」
一方「……座れ」
絹旗・黒夜「……はい」
一方「お前らももう、自分の身を自分で守れるぐらいには成長してンだろォ。こないだ芳川達に測らせた能力測定じゃァ、レベル4認定だったしなァ。学校ぐらい行っても問題ねェはずだ」
黒夜(急に測定やるとか言い出したから何かと思ってたら、それが理由かよ……)
絹旗「(調子に乗って全力出すんじゃなかった……)いやしかしですね? 私達だけでは万が一という事態も超あり得るかと――」
一方「つーかそもそも、俺が居ない時お前ら勝手に外出掛けてたしなァ。危なくて学校行けねェっつーンなら、外出も禁止しなけりゃならなく なるンですけどォ?」
絹旗「うぐっ……」
黒夜「け、けど私ら小学校も行ってないし! そんな人間入れてくれる中学なんてなかなか――」
一方「その辺はもう親船の奴に話は通してある。テメェらの能力なら、どの学校でも問題なく口聞きしてくれるとよォ」
黒夜(あンのババァ、余計なことをォ……!)
絹旗「で、でもでも……」
一方「つゥかよォ、行く行かないに関しちゃあテメェらの意見なンざ聞いちゃいねェンだよ」
一方「行け。行かねェならこの家から放り出す」
絹旗・黒夜「はい……」グゥ
□●△
12 : ◆Y1L4z5aia2 [saga]:2011/04/02(土) 21:07:45.10 ID:W5BBysFvo
<アーデモナイコーデモナイ、アレダコレダドレダソレダ
一方「ほれ、ここなンかどうだァ? 常盤台中学。レベル3以上限定のお嬢様校だが、テメェらなら問題ねェだろ」
絹旗「はぁ、常盤台中……って何ですかこれ、全寮制じゃないですか! 超ふざけてるんですか!」
黒夜「ないわぁ、それはないわぁ」
一方「ハァ? なンでだよ、親元から離れて一人暮らしとか憧れる年頃だろうがァ」
絹旗「どうせ超相部屋でしょうが。へーい黒夜トォォス!」クシャクシャポーイ
黒夜「ボンバァァラァァァンス!!」バシュッ!
一方「あァ!? なにすンだテメェ!!」
黒夜「取り合えず、全寮制の学校は全部却下で」
絹旗「超同じく!」
一方「チッ……(子守から解放されると思ったのによォ……)」
黒夜「ていうか、一方通行の行ってるところでいいんじゃないの? 長点上機、中等部あったし」
絹旗「ああ、そう言えばありましたね。ええっと、パンフレットは……あれ、無い?」
13 : ◆Y1L4z5aia2 [saga]:2011/04/02(土) 21:09:36.07 ID:W5BBysFvo
一方「……あーわりィ、用意すンの忘れたらしいな。まァ仕方ねェ、こン中から選ぶしかねェな」
黒夜「いいじゃん別にわざわざ調べなくたって。五本指のトップだし、そこで決まりでいいって」
一方「馬鹿、お前等の将来に関わることだろォが! ちゃンと調べなくてどォすンだよ!!」
絹旗「…………」
黒夜「…………」
一方「…………あ、ここいいじゃねェか、霧ヶ丘女学院中等部。家からも近――」
絹旗「じゃあ、ネットで長点上機学園のサイト見てきましょうか」ガタッ
黒夜「あ、私も」ガタッ
一方「あァァッと躓いてモデムぶっ壊しちまったァァあ!!」ズシャァァアア!!
黒夜「おィィィィィいい!!?」
絹旗「なに超ワザとらしい事してくれちゃってンですかァァあ!!」
一方「るっせェんだよクソガキ共がァあ!!
ぶっちゃけ学校行ってまでテメェらの御守りなンざしたくねェンだよ、察しろやチビジャリィィい!!!」
黒夜「ハァァァァあ!!? 誰もテメェの御守りなンざ求めちゃいねェよ貧弱モヤシ!!」
一方「だったら長点上機じゃなくても良いだろォが! 霧ヶ丘なり常盤台なり行けやボケ!!」
絹旗「ソレとコレとは超話が別です! 私たちは純粋に学園都市トップである長点上機の実績に惹かれているだけで、
一方通行が在籍しているとか超関係ありません! 何ですかその自意識過剰っぷり。キモ、超キモ!」
黒夜「すいまっせェェン。なンかァ、目の前の白シスコンが気持悪すぎてェ、蕁麻疹出そうなンですけどォ?
もうお風呂入って寝ちゃってもイイですかァ?」
一方「窓から放り出されてェのかクソガキ共……」ビキビキ
14 : ◆Y1L4z5aia2 [saga]:2011/04/02(土) 21:11:17.92 ID:W5BBysFvo
絹旗「おやおや、言葉で言い返せないから今度は暴力ですか。学園都市第一位のクセして超底が浅いです」
黒夜「ちっちぇな、ちっちゃすぎんぜ一方通行。そういやアソコも割とちっちゃかった」
一方「テメェが見たのはもう二年以上前の話だろうがァあ!! そンだけ経ちゃあそれなりに成長――」ハッ
一方「…………いや、すまねェ俺の配慮が足りなかったなァ……」
絹旗「は?」
黒夜「なにを急に……」
一方「お前等の場合、二年経っても全然成長してねェもンなァ……。ゴメンなァ、俺が浅はかだったわァ……」
絹旗・黒夜「(超)殺ォォォォォす!!!!」
その後、罵声と怒号と窒素の嵐が飛び交う"家族会議"は、およそ二時間半にも及び――
一方「じゃァ……いいな、霧ヶ丘で……」ゼェ…ゼェ…
絹旗「まぁ、いいでしょう……」ハァ…ハァ…
黒夜「約束、忘れんなよ……」フゥ…フゥ…
新しい携帯の買い替えと、ポイントに左右されないお小遣いの最低保証額2,000円を条件に、二人の入学先は決まった。
□●△
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/02(土) 21:14:33.56 ID:DTqr8m2DO
俺得スレがついにきた!
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/02(土) 21:14:45.31 ID:oSYw/meQ0
黒夜とかwwwwって思ってたけどこれはやられた
こいつらこ可愛いじゃねぇか
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/03(日) 00:02:27.16 ID:5jmok84DO
ついに黒夜の時代が来たな…
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/03(日) 02:50:34.49 ID:7CpWQ3j3o
乙乙 超期待するけど
Lv4で学校通うなら奨学金で月2000円とか誤差じゃね
50 :突発番外編『窒素姉妹と奨学金』 ◆Y1L4z5aia2 [saga]:2011/04/04(月) 00:22:29.39 ID:27H1uD2Mo
>>37のレス見て思いついた小ネタ。
昨日スレ建てたばっかで本編まったく進んでねぇのにイキナリ番外編とか馬鹿じゃねぇ?
でも後から投下してもなんか寒いし、やるなら今しかねぇだろってことで……大目に見て!!
51 :突発番外編『窒素姉妹と奨学金』 ◆Y1L4z5aia2 [saga]:2011/04/04(月) 00:24:57.94 ID:27H1uD2Mo
【霧ヶ丘入学からしばらくたった頃】
――バターン!! ドタドタドタドタ、ガチャ!!
黒夜「どお言う事だ一方通行ぁぁぁあああああ!!」
一方「……うるせェな。何なンだ一体、帰ってきて早々……」
絹旗「どうもこうもありません!! コレの事ですよコレ!!」バンバンバン!!
<奨学金制度についての資料
一方「…………」
黒夜「レベル4の学生には、霧ヶ丘から毎月ウン十万単位の奨学金が入ってくるらしいじゃねぇか!!」
絹旗「そんな事、私ら超聞かされていませんよ!! どうなんですかコレ、ほんとに貰ってんですか!?」
一方「…………チッ(面倒なもん見つけてきやがって)」ウンザリ